株式投資で安定的に収益を得るためには、しっかりと選別された高配当株を選ぶことが重要です。
本記事では高配当株の選び方の注意点やポイントを紹介します。
株式投資初心者の方にも理解しやすいよう、専門用語も必要最低限にとどめ、わかりやすい文章でお届けします。
高配当株に興味がある方はぜひ読んでみてください。
もくじ
「高配当株」とは?
高配当株とは、株主に対して多くの配当金を支払う会社の株のことです。例えば、ある会社の株を持っている人が1年間で100円の配当金を受け取れるとすると、もし株価が1000円だったら、1年で10%の利回りになります。これは、株式投資において、配当金をもらうことで、投資したお金を増やす方法の一つです。高配当株を持っている人には、株価が上がらなくても、配当金で利益を得られるというメリットがあります。例えば、高配当株が多い分野としては、銀行株や不動産業が挙げられます。
日本の高配当株が注目される理由
日本の高配当株が注目される理由は、例えば「JT」や「NTTドコモ」などの大企業が、お金持ちの人たちからたくさんお金を受け取りそのお金を利益として返してくれたり、新しい事業を始めたりすることで、株主にとって魅力的な株となります。つまり、高配当株は投資家にとって、安定した収入を得られる可能性が高いということがポイントにあげられます。
さらに2022年より円安基調になり円の価格がドルに対して低くなりました。つまり海外に対しての投資を行う場合円→ドルにドル転する必要がありますがその際のコストが高くなります。しかし逆を言えば海外投資家からは日本の株を買いやすい状況となり資金流入が期待できる状況でもあります。日本政府では海外投資家からの資金流入を誘致するため日本株の魅力引き上げる施策や宣伝(海外サイト)等を行い外貨獲得への動向もうかがえるようになりました。日本人投資家も海外で為替手数料を取られるなら、日本株へといった心理的な面でも日本株への投資がしやすい状況でもあります。その中でやはり高配当銘柄で配当をもらいつつ再投資を行える魅力的な銘柄には人気が集まりやすくなります。
利回り何%からが高配当なの?
実は高配当株の明確な定義は決まっていません。多くの場合 配当利回りは3~4%以上が高配当の基準とされている場合が多いです。
高配当株投資のメリットとデメリット
高配当投資のメリット
高配当株投資のメリットは、やはり配当金が多く受け取れることです。例えば、ある企業が株を100万円で買った場合、年間に10万円の配当金がもらえるとします。これは投資額の10%にあたる利益を得ることができるということです。また、企業が健全な場合は、配当金は安定しているため、将来の不安定な収益に対しても安心して投資できます。
高配当投資のデメリット
高配当投資のデメリット。例えば、高配当株は、株価の変動が少なくなりがちで、自分が買った株の値が上がらない可能性があります。また、企業の業績が悪化した場合、配当金が減少することもあります。
例えば、あなたがお店にお金を貸したとします。お店からは利息が支払われますが、そのお店が悪い経営をして倒産した場合、返済されるお金も少なくなってしまいます。同じように、高配当株に投資する場合も、企業の経営状況を見極めてリスクを認識する必要があります。
買うのを避けるべき日本高配当株の特徴
高配当を選ぶ上でのチェックポイント
- 業績が不安定である
- 記念配当など一時的に配当金を増額している
- 仕手など価格が上昇しすぎ
- 時価総額が低い(1500億以下)
- 自己資本比率が低い
- 継続して同水準の配当を維持していない
- 配当性向が高すぎる
業績が不安定である
「業績が不安定である」というのは営業活動によって稼ぎ出した利益が安定していない、前期よりマイナスになっている銘柄をさします。本業でしっかり稼ぎを得ている銘柄を選びたいものですね。
記念配当など一時的に配当金を増額している
記念配当とは通常の配当(普通配当)ほか、会社の創立や創業などを記念し増配されるもの。一時的な配当で高配当銘柄になっている場合があります。例えば上場10周年等で株主へ感謝の為配当額を増やしたり等があてはまります。もちろん記念配当が終われば通常の配当額にもどるため注意が必要です。
仕手など価格が上昇しすぎ
高配当銘柄がファンドや個人投資家の思惑で急上昇する場合があります。
仕手とは
潤沢な資金を背景に投機的売買で株価を操作して巨額の利益を得ようとする投資家や投資集団
一時的に価格が上がっている可能性も高い為注意が必要です。
時価総額が低い(1500億以下)
時価総額が小さい企業は 小規模な企業は経営が不安定なケースが多く投資家からの資金流入が入りづらくとみられがちです。企業買収の対象になりやすく倒産のリスクが高くなっています。
自己資本比率が低い
自己資本比率とは、会社の全ての資本(総資本)のうち自己資本が占める割合のことをいいます。
これで何がわかるかというと会社経営の「健全性」がわかります。自己資本比率が高いほど、一般的に会社の財務状態が良いと言えます。例えば、自己資本比率が低い場合、借金返済に追われたり、財政難に陥ったりするリスクが高いため、投資家や銀行などの金融機関からは不安視されることがあります。
ただし業種によっても自己資本比率は変わってくるので選んだ銘柄の平均自己資本比率を確認することをおすすめします。
継続して同水準の配当を維持していない
経営者が配当水準の維持を重視しているのであれば損を恐れる投資家としては投資しやすい銘柄となります。しかし配当水準が不安定であればいつか減配や無配してしまうのでは?とイメージされ資金流入も起こりにくい銘柄と化します。投資をする際の重要な目安となります。
配当性向が高すぎる
高配当銘柄には無理して高配当をしつづけている企業もあります。
それを指し示す指標に「配当性向」があります。配当性向とは、企業がどのくらいの利益を株主に配当として支払うかを示す割合のことです。例えば、ある企業が年間の利益が100円で、そのうち50円を株主に配当として支払うと決めた場合、配当性向は50%となります。つまり、企業がどのくらいの利益を株主に還元するかを示す重要な指標の一つなのです。
配当性向の計算式
配当性向=1株当たり配当金÷1株当たり当期純利益
利益を上回る金額を支払うためには、自社の剰余金を取り崩す必要があり企業の成長力の弱体化を招く恐れがあります。
一般的には「配当性向の適正な目安は30%前後」とされています。
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まとめ
今回は避けるべき日本高配当株のポイントについて解説しました。高配当投資は株式投資初心者の方でも、資産形成において有利になる投資方ですが十分な情報収集とリスク管理を行い、自己責任で取り組んでいただくようお願いします。
今後も役立つ情報を提供していきますので、ぜひブログをチェックしていただきたいと思います。今後も投資や副業、節約など資産形成のスキルアップにも役立つ情報が満載で公開していきます。よければブックマーク等お願いします。
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